購入時の注意点

車両の状況を見極めることが大切

新古車が市場に出回る理由はいくつかありますが、その一つの理由に試乗車の存在があります。車の乗り心地や居住性などを確かめる有用な手段として、車の試乗は一般的に行われるようになりましたが、販売店の中には試乗車として使った車を新古車として販売することがあります。最近では短時間・短距離の試乗だけでなく、一日を通して試乗できる取り組みをしているところも多いため、試乗車として使われる車の走行距離も長くなっています。試乗車として使用した車であれば、車の走行距離を見るとどれほど使用されてきたかがわかります。加えて、公道を走るために新車登録してからどれだけの時間がたっているかを見ると、おおよその車の使用状況を判断できるでしょう。

こだわりを持ちすぎると購入できない危険性もある

新古車が生まれる別の理由には、メーカーやディーラーの様々な都合が関係しています。販売予測をして生産したものの当てが外れて在庫を抱えることになった場合や、メーカーからのマージンを期待して販売目標を達成するために自社で買い取りをするケースなどがあります。そのため、在庫がある車両が限定されたり人気車種は品薄であるケースが多く、車種にこだわる人はなかなか購入に結びつかないかもしれません。また、標準装備が少なめのモデルが新古車として販売されていることが多いため、純正オプションが希望の方には物足りなく感じる可能性が高くなります。オプションと同様、カラーや内装についてもすでに決定されているため、こだわりが強すぎると購入が難しいか、購入までに時間が必要になる場合があります。